筏の歴史を伝えるために

「京都・保津川の筏復活プロジェクト」


住まいるLABO.の壁面やテーブル、外部看板には筏の材を使用しています。
「京都・保津川の筏復活プロジェクト」で使用された材を板に製材し作成したものです。


 古代から近世にかけて大きく栄えた保津川の筏流し


 明治・大正期の鉄道の開通や道路の整備によるトラック輸送の普及とともに次第に衰退し、

戦後しばらくして完全に途絶えてしまいます。


 保津川の筏は、保津峡の急流を乗り切るために「荒川組み」と呼ばれる独特の技法で作られています。

長い歴史と経験の中で培われたこの荒川組みによる筏は12連にもおよび、長さは50mを超えていました。

このような巨大筏であるにもかかわらず、

巨岩と急流が連続する保津峡を安全に下るために様々な工夫がなされていました。


 しかし、近代化による生活様式の変容によって、木材をはじめとする山の富は、外来種のものにとって替わられ、

人々の川への関心も薄れてしまいました。


 かつてのように川を通じてまちとつながるために、その象徴として「ほんまもんの筏」を復活させようと、

保津川流域の元筏士さんたちに聞き取り調査を重ね技術指導を受け、

貴重な伝統技術と筏の記憶を受け継ぐ取り組みを続けています。


 平成19年8月から始まった「保津川筏復活プロジェクト」

翌年9月には6連の筏を組み保津大橋から約3.5kmの区間で約60年ぶりに筏流しを復活させました。

平成21年には保津峡での6連筏の再現を行い、平成23年からは一般向けの市場イベントを実施、

流域の伝統文化の普及にも努めています。

京筏組(保津川筏復活プロジェクト連絡協議会)パンフレットより